楽器屋さんで楽器を買う、ということに対して自信がない。
楽器屋さんで楽器を選んだり、そもそもいろいろ弾いたりするのが苦手。
そんなお話をよく聞きます。
それは、「自分で良い楽器を、良い音を見極めることが出来る自信がない。」
あるいは、「弾いて選ぶほどに自分が楽器を弾けない。」
といったことのようです。
そんな不安を抱えた中で弾いたり選んだりすると、
お店からの無言のプレッシャーを感じてしまうというお声も聞きます。
そこで、そうした不安を和らげるために
信頼できる先生、先輩、友人に同席や助言を求める。
それはもちろん間違いではないのですが、
楽器選びというのは本来、そんな不安や怖さの中でするものでしょうか?
楽器選びというのは、
そもそも買うつもりがなかったとしても、
まだ見ぬ個性との出会いであり、
そこには新たな出会いの感動があるはずです。
その出会い、その過程は常に新鮮な喜びに溢れているものではないでしょうか?
楽器は決して焦って買うものではありません。
出会いの感動の後に想像する、所有することの喜び。
共に過ごす時間の幸福感をイメージできるかどうか。
そんなことをじっくりと考えながら、
選び抜くという悩ましくも贅沢な時間を、
ゆっくりと心から楽しんでください。
そうして楽しんだ贅沢な一時は
その後の楽器の愛着へと繋がり、
共に過ごす時間をより豊かにしてくれるはず。
どうか不安など抱かずに、
お気軽にご来店ください。
その出会いの感動と喜びを提供し、
楽しんでいただけたならば、
楽器屋にとってもこれほど嬉しいことはないのですから。
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