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フェルナンブコ材の規制について-1

フェルナンブコ材の規制について。

2022年11月末ワシントン条約に関する国際会議が行われ、フェルナンブコ材に関する提案(附属書Iへの引き上げ=象牙並み規制案)が審議された結果、フェルナンブコは附属書IIのまま注釈10の改訂で採択されました。

注釈改訂内容としては、これまでの木材としての輸出の際に加えて、完成品もブラジルから輸出する際にCITES許可書が必要となりました。ただし、ブラジルから一度輸出されたものが再度国境を越える際 (演奏旅行、欧州等からの弓輸出など) のCITESは免除となります。

つまり、フェルナンブコ製の弓を持っての音楽家の自由な演奏旅行やブラジル以外との商業取引は基本的に今まで通り可能という結果になりました。

欧米・中国などからの輸出入は今まで通りということで一つの安心はあるのですが、近年低価格帯弓の重要なラインナップを形成していたブラジル製弓がCITESの許可が必要となったことで、市場にどう影響してくるのかはまだ見通しが立たない状態です。

CITESの厳格な管理が必要となると事務的な作業も増えてコストが上がる可能性もありますし、今回の規制を見据えて既にブラジル政府によって出荷が止められていた弓たちが順調に出荷許可されるのかも不明です。

そもそも今回の規制強化をブラジル政府が提案したのは、現行規制を逃れた密輸が横行しているからという面もあるようで、
実際取り締まりにより15万本以上が没収されたというレポートもあるようです。

こうした点を考えると、ブラジルからの輸出は今後簡単では無いという予想もされます。
ご検討の方はやはり、あるうちに!更に値上がりする前に!ご検討されるのが良いかと思います。

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